医学部学士編入という選択
こんにちは!
今回はテーマは
医学部学士編入学試験
です。
以前の記事で医学部学士編入について少し紹介しましたが、
本記事ではもう少し詳しく見ていきます。
医学部学士編入って何??
医学部学士編入について知りたい!!
という人はぜひ参考にしてみてください。
前回の記事はこちら ↓
tsurezurebiyori.hatenablog.com
医学部学士編入学試験とは
医学部学士編入学試験(しばしば略して学士編入と言われます)は、
学士である人(見込みを含む)が受験できる試験です。
学士という言葉はあまり聞き慣れないかもしれませんが、
学士とは大学の学部卒業時に与えられる学位のことです。
(ちなみに一般的には、大学院の修士課程を修了すると修士号が与えられ、
博士課程を修了すると博士号が与えられます)
つまり、学士編入は一度大学を卒業したことがある人が受験できる試験ということになります。
卒業学部は基本的に問いません。
どこの学部でもよいことが多いです。
学士である、というのがこの試験の受験資格になります。
(一部、学士でなくても受けられるところもありますので、詳しくは各大学の募集要項を確認するようにしてください)
何年次に編入するの?
編入時期は大学によって異なりますが、
医学部2年の前期、または医学部2年の後期に編入すること多いです。
以前は医学部2年の後期に編入するところが多かったのですが、
最近は医学部2年の前期に編入(2年次編入)する大学が増えてきています。
(医学部の教育カリキュラムは近年大きく変容してきており、以前に比べて基礎的な医学系科目が前倒しになってきていることが理由の一つです)
医学部学士編入を実施している大学は?
2019年度では、以下の大学が学士編入学試験を実施しています。
(注:2019年度で募集が停止した大学もいくつかあり、今後試験を目指される方の参考にはならないためそのような大学は省いています)
国立
金沢大学(募集人数:5 2年次編入)
私立
注1:学士編入は年度によって大きく変更されることも多いので、受験される際は必ず大学の募集要項やホームページ等で最新の情報を確認するようにしてください!!
注2:滋賀医科大学は学士編入の編入時期を令和3年度より2年次後期から2年次前期に変更になります。そのため、2019年は移行期ということで、2年次後期の編入学試験(募集人数は17名)と2年次前期の編入学試験(募集人数は15名)が両方行われるという変則的な年になっていました。
学士編入のメリットとデメリット
学士編入は一度大学を卒業した人にとっては色々な意味で都合がよい試験です。
そのため大学を卒業した人であれは、わざわざ一般入学試験をもう一度受け直すよりは学士編入学試験を受けたくなりますが、、、
実は一般入学試験と比較して、学士編入学試験にはデメリットも存在します。
一般入学試験と比べたときの学士編入学試験のメリット、デメリットをまとめると次のようになります。
学士編入のメリット
- 医学部過程の途中から編入することになるので、医学部在籍期間を短縮できる
- 試験科目数が一般入学試験に比べて少ないことが多い
- センター試験を受けなくて済む(案外このメリットは大きい!!)
- 他大学を卒業したことを生かせる
- 大学ごとに試験日が異なるため、大学を選ばなければ年に複数回チャンスがある
この中でも特に大きなメリットは1番でしょう。
最短で医学部を卒業できることになりますから、これは大きいです。
また、3番のセンター試験を回避できるというのもかなりのメリットになります。*1
(センター試験のその科目数の多さもあって、一度経験したらもう二度と受けたくないという人は案外多いです、、)
学士編入のデメリット
- 試験範囲が不明瞭で、かつ過去問等の情報も圧倒的に手に入りにくいため対策が立てにくい
- 制度や試験の傾向などが変化しやすい
- 費用が若干高額である(国立の大学では受験料は3万であることが多い、私立だとより高額になる)
- 試験が一般入学試験よりもグレーであることも多い
この中で注目すべきは1番と2番です。
試験対策が立てにくく、どんな問題が出るのか、どのくらい解ければ合格なのか、そういったことがわからないので、想像以上に勉強しづらいです。
この点が学士編入学試験では一番大変です。
また、知る人ぞ知る4番も厄介です。
2018年の医学部入試差別問題で、医学部受験に関しては一般の入試で色々と差別があること(あったこと?)が明らかになりましたが、
実は学士編入学試験は一般入試以上にホワイトではないという噂があります。
ですので、この点についても念頭に入れておくのが賢明です。
(この辺の話については、また別の機会に改めて触れようと思います)
終わりに
医学部学士編入学試験はさまざまなメリットもある反面、
少しクセがある試験でもあります。
また、過去問などの試験の情報が入手しにくいため、
情報を集めるということが重要にもなってきます。
大学によっては問い合わせれば過去の試験問題を開示してくれるところもあるため、
自分で情報をかき集める姿勢が何より大切です。
(学士編入の予備校というのも存在するため、情報を得るという目的でそのような予備校を利用する人もいます)
受験を考える際にはそうした点も考慮に入れておきましょう。
医学部学士編入でおすすめの参考書はこちらをどうぞ↓
tsurezurebiyori.hatenablog.com