2020年度 神戸大学 数学(理系) 第5問
今回は2020年度の神戸大学の数学(理系)から1問見てみます。
2020年度の神戸大学の数学(理系)の第5問はこんな感じでした。
問題
ちょっと面白そうな問題ですね!笑
漸化式の中に絶対値が含まれているので、
これをどう処理するのかがキーになりそうな感じです。
ではみていきましょう!^^
略解
まず(1)ですが、これは単純に計算するだけです。
のとき、 は
、、、
となるので、
\begin{eqnarray}
x_n = \left\{ \begin{array}{ }
\displaystyle \frac{1}{9}& (n= 3l-2 のとき) \\
\displaystyle \frac{7}{9}& (n= 3l-1のとき) \\
\displaystyle \frac{5}{9} & (n= 3l のとき)
\end{array} \right.
\end{eqnarray}
となることがわかります。(ただし、 は自然数)
(2)については、(1)から、
において、
\begin{eqnarray}
\displaystyle x_n = \frac{2^{p}-2^{n-1}+1}{2^{p}+1}
\end{eqnarray}
となることが推察できるので、これを帰納法で示します。
すると、
\begin{eqnarray}
\displaystyle x_{p+1} = \frac{1}{2^{p}+1} = x_1
\end{eqnarray}
となっていることがわかります。。
とまぁ、こんな感じで解けるのですが、
(2)で の形が見抜けるかどうかがこの問題のポイントになります。
そのためのヒントとして、(1)があるのですね。
(やってみればわかるのですが、絶対値の処理については実はさほど苦労はせずに済みます)
構造がわかると、なかなか面白い問題ですね^^
ではでは!