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2020年度 神戸大学 数学(理系) 第5問

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今回は2020年度の神戸大学の数学(理系)から1問見てみます。

2020年度の神戸大学の数学(理系)の第5問はこんな感じでした。

 

問題

f:id:tsurezurebiyori:20200314121213j:plain



ちょっと面白そうな問題ですね!笑

漸化式の中に絶対値が含まれているので、

これをどう処理するのかがキーになりそうな感じです。

ではみていきましょう!^^

 

略解

 まず(1)ですが、これは単純に計算するだけです。

 \displaystyle p=3 のとき、 \displaystyle x_1 , x_2 , x_3 , x_4

 \displaystyle x_1 = \frac{1}{9} \displaystyle x_2 = \frac{7}{9} \displaystyle x_3 = \frac{5}{9} \displaystyle x_4 = \frac{1}{9} 

となるので、


\begin{eqnarray}
x_n = \left\{ \begin{array}{ }
\displaystyle \frac{1}{9}& (n= 3l-2 のとき) \\
\displaystyle \frac{7}{9}& (n= 3l-1のとき) \\
\displaystyle \frac{5}{9} & (n= 3l のとき)
\end{array} \right.
\end{eqnarray}

となることがわかります。(ただし、 \displaystyle l自然数

 

(2)については、(1)から、

  \displaystyle 2 \leqq n \leqq p+1  において、

 \begin{eqnarray}
\displaystyle x_n = \frac{2^{p}-2^{n-1}+1}{2^{p}+1}
\end{eqnarray}

 

となることが推察できるので、これを帰納法で示します。

すると、

  \begin{eqnarray}
\displaystyle x_{p+1} = \frac{1}{2^{p}+1} = x_1
\end{eqnarray}

 となっていることがわかります。。

 

とまぁ、こんな感じで解けるのですが、

(2)で  x_n の形が見抜けるかどうかがこの問題のポイントになります。

そのためのヒントとして、(1)があるのですね。

(やってみればわかるのですが、絶対値の処理については実はさほど苦労はせずに済みます)

 

構造がわかると、なかなか面白い問題ですね^^

ではでは!

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