等差数列の公式
今回は
等差数列の公式
をまとめます。
例題も用意しているので、しっかり身につけておきましょう♪
等差数列
隣り合う項の差が一定な数列を等差数列と言います。
等差数列の最も重要な公式は一般項の公式と和の公式です。
まずは一般項の公式から見てみましょう♪
初項を、公差をとするとき
さっそく例題で練習してみましょう。
<例題>
等差数列が と並んでいるとき、この一般項 を求めよ。
<解>
初項が で、公差が なので、一般項 は
\begin{align} a_n &= 5 + (n-1) \times 3 \\
&=3n+2 \\
\end{align}
次に、等差数列の和の公式を見てみましょう。
初項を、公差を、末項を、項数をとするとき
\begin{align} \displaystyle (1) S_n &= \frac{n}{2} (a+l) \\
\displaystyle (2) S_n &= \frac{n}{2} \{ 2a + (n-1) d \} \\
\end{align}
等差数列の和の公式は上の2種類があります。
末項 がわかっているときは(1)が使えますが、末項 がわからず公差 がわかっているときは(2)を使う、というように使い分けていきましょう。
(補足:末項というのは、考えている数列の最後の項のことを言います)
<例題>
初項が 、公差が の等差数列の初項から第 項までの和 を求めよ。
<解>
初項が 、公差が の等差数列なので、
\begin{align} \displaystyle S_{10} &=\frac{10}{2} \{ 2 \times 5 + (10-1) \times 3 \} \\
&= 185 \\
\end{align}
となります。 の具体的な数字は与えられていませんが、公差はわかるので、和の公式の(2)の方を使えばよいのですね。
もちろん、 の値を求めて、(1)の式を使って答えを出すこともできます。
一般項の公式から、
\begin{align} a_{10} &= 5+(10-1) \times 3 \\
&= 32 \\
\end{align}
となるので、和の公式の(1)より
\begin{align} \displaystyle S_{10} &=\frac{10}{2} (5 + 32 ) \\
&= 185 \\
\end{align}
と求まります。