つれづれの月

つれづれの月

医大生が数学をはじめとして、大学受験や医学部受験、科学系のトピック、暮らしのネタ、etcを紹介していくブログです☆

MENU

等比数列の公式

今回は

等比数列の公式

をおさらいします。

例題も用意しているので、しっかり身につけておきましょう♪

 

等比数列

隣り合う項の比が一定な数列を等比数列と言います。

等差数列の場合と同じく、等比数列でも重要な公式は一般項の公式和の公式です。

 

まずは等比数列一般項の公式から見ていきましょう。

等比数列の一般項の公式

初項を a、公比を rとするとき

 a_n = a \ r^{n-1} 

 

等比数列の一般形はこのようになっています。

さっそく例題で練習してみましょう。

 

<例題>

ある等比数列 3,\ -6,\ 12,\ -24, \cdots と並んでいるとき、この等比数列の一般項  a_n を求めよ。

 

<解>

初項が  3 で、公差が  -2 なので、一般項  a_n

\begin{align} a_n &= 3 \times (-2)^{n-1} \\
\end{align}

 

次は、等比数列和の公式です。

 

等比数列の和の公式

初項を a、公比を r、項数を nとするとき

\begin{eqnarray}
S_n = \left\{ \begin{array}{ }
\displaystyle \frac{a(1-r^n)}{1-r} (r \neq 1 \ のとき)\\
\ \ \ \ \ \  na   \ (r = 1 \ のとき)\\
\end{array} \right.
\end{eqnarray}

 

等比数列和の公式を使うときはほぼ  r \neq 1 のときの形です。

 r=1 のときは、公比が1の等比数列となり、これはつまりずっと同じ数が並んでいるだけの単純な数列になるので、数学の問題で出てくることはほぼありません。なので等比数列の和の公式と言えば、 r \neq 1 の形をすぐ連想できるようにしておきましょう。

 

<例題>

初項が  3、公比が  -2等比数列がある。

(1)この数列の初項から第  10 項までの和  S_{10} を求めよ。

(2)この数列の初項から第n項までの和が 2049となるとき、nを求めよ。

 

<解>

(1)

初項が  3、公比が  -2等比数列なので、

\begin{align} \displaystyle S_{10} &=\frac{3\{1-(-2)^{10} \} }{1-(-2)} \\
&= -1023 \\
\end{align}

 

(2)

初項から第n項までの和  S_n

\begin{align} S_n &= \frac{3\{1-(-2)^n\}}{1-(-2)} \\
&= 1-(-2)^n \\
\end{align}

となる。これが  2049 となることから、

\begin{align} &1-(-2)^n = 2049 \\
\Leftrightarrow &\quad (-2)^n = -2048 \\
\Leftrightarrow &\qquad   n = 11 \\
\end{align}

よって、 n = 11

 

となります。

プライバシーポリシー お問い合わせ